石破茂首相(自民党総裁)は8日、派閥の政治資金パーティー裏金事件で不記載があった現職国会議員・支部長のうち、新たに複数人について公認を認めない調整に入った。これまでに6議員の非公認が固まっていたが、最終的には10人以上となる見通し。
首相は8日夜、自民党本部で森山裕幹事長、小泉進次郎選挙対策委員長らと公認の可否について協議した後、記者団に「最終的な調整を行った。明朝の会議で決定する」と述べた。自民は9日に選対本部会議を開き、1次公認を発表する。公認を見送る小選挙区に対立候補は擁立しない方針。公明党は自民が公認を見送る現職は推薦しない。
一方、首相は9日午後、衆院を解散する。政府はその後の臨時閣議で「15日公示、27日投開票」の衆院選日程を正式決定する。選挙戦では裏金事件を受けた対応や物価高を含む経済対策が争点となる見通し。【樋口淳也】
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