10月27日の投開票が見込まれる衆議院議員選挙。
7日は鹿児島市南部と南薩、奄美群島を選挙区とする鹿児島2区で動きがありました。

自民党鹿児島県連は7日、2区の公認候補について、県連として誰を推薦するかの結論を先送りしました。

7日が締め切りだった党本部への公認候補申請は、支部長を務める現職の保岡宏武さんを申請していますが、一部では無所属現職の三反園訓さんを推す声もあり、保守分裂の様相を呈しています。

自民党鹿児島県連・吉留厚宏幹事長
「引き続き、野村選対委員長と森山県連会長が慎重に協議している。なるべく早く決めていただきたい」

衆院選鹿児島2区の自民党公認をめぐっては、比例九州ブロック選出で2区の支部長を務める現職の保岡宏武さんと、4日に県連に推薦願いを提出した、無所属現職の三反園訓さんの2人の名前が挙がっています。

6日の県連の会合では、2区の選挙委員を務めた県議10人のうち、保岡さんに5人、三反園さんに2人、党本部に判断を委ねるが3人と意見が割れました。

対応については野村哲郎選対委員長に一任することとなり、7日が締め切りの党本部への提出書類では保岡さんを申請しましたが、県連として保岡さんを推薦するかどうかについては、今後、公示までに結論を出すとして結論を先送りしました。

Q.採決しなかった理由は?
自民党鹿児島県連・野村哲郎選対委員長
「『採決で決めるな』というのが大方の意見だった。県連会長と話をしてその結果には文句なしと」

その鹿児島2区では、保岡さん、三反園さんを含め5人が出馬を目指しています。
保岡さんは前々回の衆院選で1区から初出馬し落選、3年前の前回は、比例九州ブロックで初当選を果たしました。

その後、2023年2月に自身のゆかりの地である2区の支部長に就任。
2区では初めての選挙戦です。

保岡宏武氏(自民・現)
「1年半前に2区の支部長になって、そこから活動を続けてきた。皆様との信頼をもとに戦っていきたい」

無所属現職で元知事の三反園訓さんは、前回の衆院選に無所属で初出馬。
当時の自民党現職を破り、初当選を飾りました。

三反園さんは自民党入りを目指していて、党籍はないものの、国会では無所属の自民党会派に所属していて、今回は2回目の当選を狙います。

三反園 訓氏(無所属・現)
「様々な課題について知事時代から取り組んでいるので、引き続き解決していきたい。(自民党への入党は)県連や党本部が決めること」

3年前の前回も出馬した共産党・新人の松崎真琴さんは、元県議会議員で国政選挙は3回目の挑戦です。

石破総理が解散に言及した翌日には早速、鹿児島県奄美市の街頭で支持を呼びかけ、初当選を目指します。

松崎真琴氏(共産・新)
「平和を守っていくということで、基地化に反対する声をあげる選挙にしたい」

日本維新の会・新人、辻健太郎さんは、経営コンサルト会社代表で、2024年2月に立候補を表明し、つじ立ちやミニ集会で浸透を図ってきました。

前回の衆院選では東京から出馬していて、国政選挙は2回目の挑戦。
鹿児島から日本を変えたいと意気込みます。

辻健太郎氏(維新・新)
「(各地を)回る中で「ぜひやってほしい」という声をたくさんもらったので、鹿児島から日本の未来を作る。これが鹿児島2区から出馬する一番の理由」

参政党・新人の矢竹ゆかりさんは、当初、大分3区から出馬する予定でしたが、鹿児島2区に変更して出馬します。10月10日に記者会見を開く予定です。

矢竹 ゆかり氏(参政・新)
「九州で比例を1人を必ず通すということが党の目的なので、そのためには小選挙区で多くの候補者がたつことが非常に重要。ご縁をもらった鹿児島の地で頑張っていきたい」

小選挙区としては過去最多に並ぶ5人が名乗りを上げている鹿児島2区。
保守分裂の様相を呈する波乱含みの激戦区となりそうです。

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