日本維新の会の吉村洋文共同代表は7日午後、報道陣の取材に対し、石破首相が10月の衆議院選挙に向け、自民党の派閥の政治資金問題に関係した旧安倍派の幹部らを非公認とすることを決めたことについて、「『裏金議員』のうち、公認する議員と公認をしない議員の違いがよくわからない」と述べました。
■当初は「原則公認」方針も 世論の反発受け判断
自民党は当初、10月の衆議院選挙に向け、不記載があった議員については原則公認する方向で調整していましたが、一転、石破首相は、萩生田氏など旧安倍派の幹部らを非公認とすることを決めました。
石破首相が踏み込んだ背景には、当初の「原則公認」に対する世論の反発があり、最終的に不記載があった議員は「比例の重複立候補」も認めないという厳しい判断となりました。
非公認となるのは、まず「党員資格停止」処分を受けた人で、旧安倍派幹部の西村元経産相、下村元文科相、高木元国対委員長が対象です。
現在も「党の役職停止」処分が続き、政治倫理審査会で説明していない人も対象で、萩生田元政調会長、三ツ林議員、旧二階派の平沢元復興相が非公認となる見込みです。
さらに、処分を受けて説明責任を十分に果たさず地元での理解が進んでいないと判断される人も対象です。
非公認となる議員は、9日の選挙対策本部で正式決定します。
■「『全員公認しない』が筋だと思います」と維新・吉村氏
これについて、日本維新の会の吉村共同代表は、次のように述べました。
【維新 吉村共同代表】「『裏金議員』のうち、公認する議員と公認をしない議員の違いがよくわからないと思います。
『裏金議員』、『裏金』いうのは、『自民党として認めない。ダメなんだ』と言うことであれば、これは『全員公認しない』というのが、筋だと思います。
見てますとなにか、政局の匂いもするなというふうに感じています。
裏金でやっていることは同じなはずですから、筋を通すということなのであれば、裏金議員のうち公認する議員と公認しない議員がいるっていうのはよくわからないなというのが率直なところです」
また吉村共同代表は、「世論の様々な意見が出ているのを後押しとしてやっているところもあるんじゃないかなというふうに見ています。それであれば最初からやっておけばいい」と指摘し、当初の「原則公認」から方針を一転させたことを批判しました。
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