石破首相が10月の衆議院選挙に向け、自民党の派閥の政治資金問題に関係した旧安倍派の幹部らを非公認とすることを決めたことに自民党内で波紋が広がっています。

国会記者会館から、フジテレビ政治部・高橋洵記者が中継でお伝えします。

石破首相が選挙での「みそぎ」を求めたことに、旧安倍派が猛反発する一方、他の議員からは「当然だ」と評価する声も多く、賛否が入り乱れています。

自民党は当初、不記載があった議員については原則公認する方向で調整していましたが、一転、萩生田氏らが非公認となり、旧安倍派の議員からは「ひどすぎる」「選挙後は間違いなく政局になる。石破政権は危うい」と猛烈な批判が出ています。

一方で、不記載がなかった議員の反応は真逆です。

原則公認という当初の案に「裏金と何の関係もないのにギリギリの戦いをやってる人間からすると、ふざけるなという話だ」と憤っていた議員は「あのままだったら落ちる可能性だってある。総理の判断は当然だ」と話しています。

石破首相が踏み込んだ背景には、当初の「原則公認」に対する世論の反発があり、最終的に不記載があった議員は比例の重複立候補も認めないという厳しい判断となりました。

稲田議員:
比例復活がないということは非常に重いことだというふうに認識をしています。

一方、国会では7日午後から代表質問が行われ、石破首相が立憲民主党の野田代表らと対決します。

石破首相:
来たる総選挙において、国民の皆さま方にご判断いただけるような、そういう材料を可能な限り、誠心誠意提供させていただきたい。

また、立憲民主党は自民党に対し、予算委員会を開催するための会期延長や政治倫理審査会の開催を求めるなど解散を見据えた攻防が激しくなっています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。