「全身全霊を捧げ日本と日本の未来を守り抜く」(石破首相)

 10月4日、初めて臨んだ所信表明演説で意気込みを語った石破首相。ただ、新政権の誕生後、すぐに「信を問う」として解散総選挙を表明しました。

 そこで…

 「10月27日に行われる衆院選。物価高、子育てなど北海道民は何を争点にしているのでしょうか」(水上 孝一郎記者)

 番組では物価高や人口減少、子育てなど10個の争点から3つ選んでもらう方法で、緊急100人アンケート。道民の思いを聞きました。

札幌市民の思いは?

 まずは札幌市。

 30代の会社員の男性は「減便・廃線」、「物価高」、「賃金」を選びました。

 「(物価高について)一時的でも給付金などを期待したい。物価が上がっている中で賃金が上がってこないと可処分所得(手取り収入)が減ってしまう」(30代・会社員、札幌市)

 70代の女性は「人口減少」、「物価高」、「子育て」を選択しました。

 「(物価高について)大根1本が秋だったら100円ちょっとで買えたのが今は安くても195円。ちょっと前だったら290円。子どもを育てている人は大変だと思います」(70代・主婦、札幌市)

 子育て真っ最中の30代の女性は「子育て」、「賃金」、「外交・安全保障」を選びました。

 「(子育てについて)保育料もかなり高額になってくるので夫と相談して保育園には入園せずに仕事を退職して主婦をしています。仕事に復帰しようと思って保育園を探して手続きはしたんですけど、会社やお金の都合もあって…。子育てしやすい社会にしてもらえたらありがたい」(30代・主婦、札幌市)

 一方、政治とカネの問題をあげる男性もいます。

 「裏金問題の進む方向がきちんと国民に説明されるのか。ぜひクリアにやっていただきたいし、国のためにお金を使っていただきたい」(40代・福祉関係、札幌市)

旭川市民・釧路市民の思いは?

 次は旭川市。

 細る交通手段に切実な声が…。

 「朝も通勤通学のバス路線が減ってきているでしょ。子どもたちも困っているんじゃないかな。でも運転手が足りないからどうかなと思って。私もバスを使っているから、減便はやっぱり気になる」(70代・会社員、旭川市)

 一方、釧路市では…

 「この間も地震があったので、30年以内のいつ発生するかが不安。地震が来るたびに不安なところもある」(60代・会社員、白糠町)

 大津波が想定される日本海溝や千島海溝での巨大地震対策を求める声も道東からは多くあがりました。

緊急道民100人アンケート あなたの争点は?

 緊急道民100人アンケート「あなたの争点」、結果はこちらです。

 もっとも多かったのは「物価高」対策で26%、「賃金」が15.3%と続き、その後は「裏金」、「子育て」、「外交・安全保障」、「災害対策」、「人口減少」が10%前後でほぼ同じ割合となりました。

 課題山積みの中行われる総選挙。各候補者にこの道民の声はどこまで届くのでしょうか…。

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