国会で初の所信表明演説に臨んだ石破首相。新たな経済政策も示されました。

「まずは政治資金問題などを巡り、国民の政治不信を招いた事態について深い反省とともに触れなければいけない」と、反省から始まった石破首相の所信表明。

石破首相:
私は、ルールを守る、日本を守る、国民を守る、地方を守る、若者・女性の機会を守る。

石破首相は政治資金の使い道などについて、「透明性を持って国民に公開することを確立しなければならない」と強調したほか、経済政策については「最低賃金を着実に引き上げ、2020年代に全国平均1500円という高い目標に向かってたゆまぬ努力を続ける」、地方創生については「交付金を当初予算ベースで倍増することを目指す」と述べました。

野党の受け止めは冷ややかです。

立憲民主党・野田代表:
近代まれに見るスカスカの所信表明ではないか。総裁選挙の時には、極めて具体的に熱っぽく語っていたことが全然入っていない。

日本維新の会・馬場代表:
国民側の考えに基づいた発言が全て封印され、政策に全く生かされていない。

こうした中、石破首相は4日朝の閣議で物価高の克服、日本経済・地方経済の成長、国民の安心・安全の確保の3本を柱とする経済対策の策定を閣僚に指示。

低所得世帯向けの給付金や、地域の実情に応じた重点支援地方交付金などを盛り込むほか、能登地域など自然災害からの復旧・復興や、防災対策の抜本的強化、避難所の環境整備などを進める方針です。

衆議院総選挙後、速やかに経済対策を決定し、補正予算案を国会に提出する考えです。

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