2024年7月の記録的大雨で、秋田県由利本荘市を流れる子吉川の流域で浸水被害が相次いだことを受けて、秋田県は支流の中小河川の治水対策を強化する「改修工事」に取り組む方針を示した。

7月24日から降り始めた大雨で、由利本荘市では子吉川や石沢川など4つの河川が氾濫し、住宅や小屋など計145棟に浸水被害が発生した。

これを受け、17日の県議会一般質問で自民党会派の小野一彦議員は、被害が目立つ子吉川流域の治水対策の進め方について、県に考えを求めた。

これに対し県は、支流の中小河川で川底の土砂を取り除く掘削工事を進め、住民の避難の判断に役立てる河川カメラを設置する方針を示した。そして、県建設部の川辺透部長は「今後、関係機関と連携しながら沿川住民の安全・安心の確保に向け、地域の特性に応じた方策を検討していく」と述べた。

また、水に漬かり利用できなくなっている由利本荘市森子地区にあるコメを乾燥・貯蔵させる施設「カントリーエレベーター」について、県は2025年の稲刈りシーズンまでに復旧させる考えを示した。

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