報道陣の取材に応じる兵庫県の斎藤元彦知事=神戸市中央区で2024年9月12日午後3時55分、北村隆夫撮影

 兵庫県の斎藤元彦知事(46)がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、県議会(定数86)は定例会初日の19日に知事の不信任決議案を提出、即日採決し可決する方針を決めた。17日に各派代表者らが協議し、決定した。

 19日は物価高騰対策を盛り込んだ2024年度補正予算案を審議、採決し、その後に不信任案を提出。夕方にも全会一致で可決される見込み。可決されれば、斎藤知事は通知後10日以内に辞職か議会解散の選択を迫られる。議会を解散すれば、40日以内に県議選が実施される。

 知事は17日午後、県庁で報道陣に「19日の議会の対応を踏まえ、法律の規定に基づいて自分自身の対応を考えていく。私としてはこれからも県政の歩みを進めていきたい」と述べ、改めて辞職を否定した。

 議会解散の可能性は否定せず、「判断するには孤独な面もあるが、自分のことなので自分でしっかり対応を考えていきたい」と語った。【中尾卓英、栗田亨、戸田紗友莉】

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