立憲民主党代表選に立候補した4候補は15日、NHK番組に出演した。野田佳彦元首相は自民党総裁選の一部の候補者が主張する早期の衆院解散について「最低限、予算委員会を開いて質疑をするべきだ。質疑を通じないと何の信を問うのかわからない」と述べた。

枝野幸男前代表は「3年前も岸田文雄首相は総裁選で言ったことを総選挙をへたらやらなかった。今回も同じことが心配される」と語った。

泉健太代表は「すぐに解散するのではなく国会を開くべきだ」と強調し、政策活動費の廃止などを先に取り組むべきだと訴えた。吉田晴美衆院議員は「今すぐ信を問う場合、大義はどこにあるのか」と批判した。

憲法改正も議論した。野田氏は「一字一句変えてはいけないという立場ではない。議論はあってしかるべきだ」と話した。枝野氏は改憲議論について「今は政局的に使っているとしか思えない。緊急事態への対応も法律レベルで十分だ」と主張した。

泉氏は「国民には何を改正するのか明確になっていない」と言及した。吉田氏は「2021年の衆院選で選挙公報で憲法に触れた候補者は18%だった。国民が議員に付託しているのか疑問だ」と慎重姿勢を示した。

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