討論会に出席した自民党総裁選の9候補(14日、東京都千代田区)

自民党総裁選の14日の討論会で、小泉進次郎元環境相と石破茂元幹事長が首相に就任した場合の衆院解散の時期について言及した。小泉氏は「できるだけ早期に解散する」と述べた。「国民に信を問うたことを礎として政権運営しなければ、どんな政策も前に進まない」と強調した。

衆参両院の予算委員会など与野党が論戦する前に解散すると有権者にとって判断材料がないのではないかとの指摘には「全く当たらない。我々はすでに(総裁選で)首相になったら何をやりたいかを話している」と反論した。

石破氏は「世界情勢がどうなるか分からないのに『すぐに解散します』という言い方はしない。解散していい状況が整うかどうかを判断する」と語った。具体的な時期の目安については明言を避けた。

そのうえで「国民に判断してもらう材料を提供するのは政府の責任であり、新しい首相の責任だ」との認識を示した。

「本当のやりとりは予算委だ」とも話し、新首相が解散するなら、所信表明演説と各党による衆参両院の代表質問だけでなく、与野党が論戦する予算委まで実施した後にすべきだとの考えに触れた。

衆院解散の時期に関し、立憲民主党の岡田克也幹事長は10日の記者会見で、新首相は解散前に予算委で審議すべきだと主張した。「説明責任を果たした上で解散しなければ国民は白紙委任をするしかない」との懸念を表明した。

政府・与党は岸田文雄首相の後任を選ぶ臨時国会の召集を10月1日を軸に調整する。新首相の所信表明演説や各党による代表質問を予定する。自民党内には早ければ衆院選を「10月15日公示―27日投開票」の日程で実施するとの見方がある。

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