兵庫県の斎藤元彦知事に辞職を求めた理由を説明する日本維新の会の吉村洋文共同代表=大阪府庁で2024年9月9日午後5時12分、戸田紗友莉撮影

 兵庫県の斎藤元彦知事がパワーハラスメントなどの疑惑を文書で告発された問題で、日本維新の会の吉村洋文共同代表(大阪府知事)は11日の記者会見で、斎藤知事が自ら辞職しない場合、不信任決議案を提出するとの見通しを示した。吉村氏は、手続きは県議会が決めることだとしつつ、党の対応として「不信任の理由を兵庫県民に説明する必要がある。知事選で(斎藤氏を)推薦した責任があり、他の政党が出したものに賛成し、賛成討論だけをするというのは違うと思う」と述べた。維新県議団が他会派と調整して共同提出するか、単独で提出すべきだとの認識を示した。

 出直し選になった場合、斎藤知事を推薦するかどうかと問われ、吉村氏は「今の状態ならば難しい。(斎藤知事が説明する)背景や事実関係は、納得できるものではない」と否定的な見解を示した。

 2021年の知事選で自民党と共に斎藤氏を推薦した日本維新の会と、県議会第2会派である維新県議団は9日、斎藤知事に辞職と出直し選を求める申し入れ書を提出した。12日には自民など4会派と無所属議員が共同で辞職を要求する予定で、全会派・議員が辞職を求める事態になっている。【東久保逸夫】

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