首相官邸に入る岸田文雄首相=2024年9月10日午前9時57分、平田明浩撮影

 岸田文雄首相は10日、自民党総裁として最後の党役員会に臨んだ。約3年に及んだ自身の政権運営を振り返り、「先送りできない課題に正面から向き合い、粒々辛苦の努力を重ね、成果を上げることができた」と自賛した。

 首相は「私自身の至らなさを役員の皆さんにカバーしていただいた。このチームで難局に取り組み、国政をしっかりと前に進めることができたと誇りに思う」とも述べた。

 麻生太郎副総裁も役員会で、現政権が原子力政策の推進などで成果を上げたとした上で「問題を解決できる能力は圧倒的に自民党にあると確信している」と述べた。12日告示の党総裁選については「政界に入って約40年になるが、これだけ候補者が出ることはなかった。活力が違う政党だと改めて自負している」と語った。【加藤明子】

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