公明党の山口那津男代表は10日の記者会見で18日告示の代表選に立候補せずに退任する意向を表明した。「次の世代にバトンを譲るべきだと決断した」と述べた。後任は石井啓一幹事長が有力となっており、28日の党大会で承認される見通しだ。

山口氏は2009年、太田昭宏前代表が衆院選に落選し、代表を辞任したのを受けて後任に就いた。現在8期目で1998年の党再結成以来、在任期間は最も長い。

6日の講演で「大きな流れは政界全体をリフレッシュし、世代交代をはかっていくこと」と退任の意向を示唆していた。月内に自民党の総裁選や立憲民主党の代表選が実施されるのに合わせ、人事を刷新する必要があると判断したもようだ。

石井氏は衆院当選10回で党政調会長や国土交通相を歴任した。次期衆院選で比例北関東ブロックから新区割りの埼玉14区への転出が決まっている。

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