河野デジタル相は8日、林官房長官が前日にマイナ保険証への一本化の延期を含め検討したいとの意向を示したことに対し、現行の健康保険証の廃止を延期する考えはないと強調した。訪問先の北海道で記者団の取材に答えた。

マイナンバーカードを健康保険証として使用するいわゆる「マイナ保険証」への一本化は河野大臣が推し進め、今年12月に紙の保険証の新規発行が廃止される予定となっている。これについて林長官は7日、「国民のいろんな不安の声を耳にする」と述べた上で、「不安を解消するために見直しを含めて適切に対応していきたい」と、廃止時期の延期を含め検討する考えを示していた。

河野大臣はこの林長官の発言について「真意をしっかり確認したい。岸田政権で医療のDX非常に重要だということで官房長官も閣内でその政策を推し進めてこられた一人である」と述べた上で、延期を否定した。

また、記者団から「閣内不一致になるのではないか」と問われ、「どういう意味で仰ったのかということを確認しないといけない」と述べた。

これに対し林長官は8日、「昨日申し上げた通りで、マイナンバーカードを使った保険証についてはいろんな不安な声が出てきている。私も直接耳にしたこともある。従ってみなさんが納得した形でスムーズにマイナ保険証への移行をやっていくために必要な検討していきたいと申し上げた」と、考えに変わりないことを強調した。

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