裏金事件で自民党を離党した塩谷立議員が次の選挙に立候補しない意向を固めたことを受け、県連は候補者の選考を速やかに進める考えを示しました。

静岡県浜松市を地盤とする塩谷立議員(74)は、自民党の裏金事件を受け離党し無所属で活動していましたが、4日 次の衆議院議員選挙に立候補しないことを関係者に伝えたことがわかっています。

これを受け県連の相坂摂治幹事長は「8区の候補擁立を速やかに進めたい」と話しました。

自民党県連・相坂摂治 幹事長:
次期衆議院の選挙が秋ともいわれていますから、これに間に合うように あまり時間が残されていないが、できる限り速やかに手続きを経て公募含めた選考に入っていきたい

9月中には候補者を決めたい考えです。

一方、浜松市では地元の市議による会議が開かれましたが、塩谷議員本人からの連絡がないこともあり議題にはあがらなかったということです。

自民党 浜松市浜松中央支部・花井和夫 支部長:
これからどうしていくという塩谷さんからの説明もないので、10日に塩谷さんの話を聞いた上で対応していきたいと思いますんで、自民党の国会議員が8区から出せるような形で我々もがんばっていきたいと思います

塩谷議員は10日に浜松市内で支援者や議員などに説明をする予定です。

塩谷議員は1990年に初当選し当選10回、2021年の前回の総選挙では静岡8区で敗れ比例復活しました。

これまでに文部科学大臣や自民党の総務会長、選対委員長などの要職を歴任しています。

裏金事件をめぐり、安倍派の座長を務め事実上のトップとしての責任を問われ、2024年4月4日 自民党から離党勧告を受け23日に離党していました。

離党後は地元浜松で街頭演説している様子をSNSに投稿するなど、当初 無所属での立候補に意欲を示していましたが、事実上の政界引退となりそうです。

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