今年5月に諫早市の県立こども医療福祉センターで、職員が誤って男の子を車いすごと転倒させた事故をめぐり、「施設の利用者家族への説明が足りていない」などとして、一部の保護者が3日、施設側に嘆願書を提出しました。

諫早市の県立こども医療福祉センターに嘆願書を提出したのは、施設を利用する子供の保護者7人です。

センターでは今年5月、職員が利用者の男の子を車いすに乗せて散歩中に、ストッパーをかけずに手を離しました。

車いすは転倒し、男の子は、顔を強く打って前歯が一部欠けるなどのケガをしました。

嘆願書を提出した利用者の保護者によると、事故後、施設側は再発防止の取り組みなどを説明する「意見交換会」を開いたものの、開催の通知が届かず参加できなかった保護者がいたほか、事故についての説明も不十分だったということです。

保護者側は、嘆願書で正式な説明会を開くことや、上層部を含めた全職員の教育内容の見直しなどを求めています。

保護者
「事故の詳細の説明が不十分だったり被害者家族への対応が不誠実な感じがあり、憤りと悲しみを感じた」「(事故について)軽く見ているように感じました」

家族
「(施設を)利用したい。だからこそ全部教えてほしいとただ願っている」

保護者側は施設に対し、今月末までの回答を求めています。

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