立憲民主党の代表選挙をめぐり、党内で10人規模のグループを率いる小沢一郎衆院議員は3日、立候補を表明している野田佳彦元首相と会談し、代表選で支持する方針を伝えた。小沢氏からの伝達に野田氏は「大変ありがたい」と応じたという。

会談後、小沢氏は、野田氏を支持する決め手について「野党第一党としての立憲民主党に対する国民の目はどう見ているのか、支持率も一向に上がらないと。こういうことでは、自民党の全くの腐敗した政治状況を打破する力は出てこない。やはり、きちんとした体制を作って他の野党とも手をとり合って、近いであろうと思われる総選挙で勝って、政権交代を実現するという考え方で一致した」と述べた。

また、野田政権時代に消費税増税をめぐって両者の意見が対立して民主党分裂・政権転落につながったことについて小沢氏は「あのときのことを思うと、私自身はかろうじて当選したけれど、多くの仲間も失った。消費税の増税というのは、その前の選挙のときはやらないと国民に約束したことだったので、そういう意味も含めて、大変な状況だったと思うし、その思いはもちろん私も思っているし、野田候補は支援したくないという人たちの心の中には、そのことが非常に大きな要素だと思う」と述べた。

小沢氏はその上で「しかし過去のそういうことを言っていたのでは、いつまでもたっても党内はまとまらない。それを乗り越えて大いなる目標、国民のための政治を実現するという大義に結集するということが大事だという思いで支援を決めた」と強調した。

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