アイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバーで2019年の参院選比例区で当時の立憲民主党の名簿で次点となっていた市井紗耶香氏が、衆院補選に出馬した議員の失職に伴い繰り上げ当選したことが26日の官報で告示された。これをもって市井氏は参院議員に就任した。しかし当選を辞退する意向だった市井氏は直ちに議員辞職を願い出て、26日の参院本会議で辞職が許可される。

市井氏の議員在職は1日のみで、過去最短。在職1日でも歳費と調査研究広報滞在費の日割り分として計7万6466円が支給されるが、市井氏はこれを寄付する意向だという。

市井氏は、繰り上げ当選が濃厚になった時点で自身のSNSを通じ、「子育てと選挙活動を両立していく厳しさを痛感し、こころやからだの健康面をケアしていくことの大切さに気づかされ(22年の)参院選出馬を辞退した経験があり、その後今日まで環境がさらに変化した」として当選を辞退する意向を示していた。

ただ、19年当時の立憲民主党は現在の立憲民主党と別組織とされているため、法律上、比例名簿からの削除ができず、市井氏がいったん繰り上げ当選し議員となった上で、議員辞職する手続きがとられる。

市井氏の辞職に伴い、19年の参院選で市井氏に次ぐ得票数だったアカペラグループRAG FAIRの元メンバー奥村政佳氏が繰り上げ当選する。

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