自民党総裁選に立候補する意向を固めている林官房長官は28日午後、デジタル技術で復元した文化財などを鑑賞できる施設を視察し、「一般公開できない文化財に触れる素晴らしい取り組み。後押しする政策が重要だ」と述べた。

林長官が視察したのは、TOPPAN株式会社が運営する「デジタル文化財」の鑑賞施設で、奈良県吉野の「金峯山寺」の秘仏の本尊などが全長20m、高さ5mのLEDモニタに映し出されたVR(ヴァーチャルリアリティ)作品を鑑賞したほか、すでに消失するなどして失われた文化財の復元の課程を見学した。

視察後に林長官は、「日本の強み、長い歴史の中で素晴らしいものが綿々と続いてきている。これを大事にしながら、新しい技術と融合させて、強く伸ばしていくことが大事だ」と述べた。

また、林長官は、来月の自民党総裁選への対応を問われ「立候補の意向を固めつつある段階だ」と述べた上で、絵画が復元される課程になぞられて「この紙のように輪郭が出てきたのかなと思う」と立候補に向け自信をのぞかせた。

林長官はすでに2回、立候補に向けた準備会合を開いていて、29日も会合を開催し、今後の対応を協議する見通し。

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