原爆や被爆の実相について学ぶ国連主催のスタディツアーが初めて開催されました。

参加した各国の若者は長崎と広島を訪問し、核兵器廃絶に向けてアクションプランを発表します。

長崎市のホールに集まったのはアメリカやロシアなど核兵器保有国を含む37か国から訪れた18才から29才までの50人です。

長崎市の鈴木市長から長崎原爆の被害や復興までの道のりを聞きました。

鈴木史朗 市長
「(原爆投下後の)1年の終わりには7万4000人が亡くなった。7万5000人が負傷した」

国連軍縮部などが企画するスタディツアーです。

2022年のNPT=核拡散防止条約の再検討会議で岸田総理は行動計画「ヒロシマ アクション プラン」を発表しました。

プランには世界の若者に被爆地を訪れてもらう基金の設立も盛り込まれていて、ツアーはこの基金をもとに初めて企画されました。

一行は30日までの日程で長崎と広島を訪問します。

26日は平和公園で献花をしたあと、原爆資料館を訪問するなど原爆や被爆の実相への理解を深めました。

タンザニアから参加 サイモン・キマロさん(26)
「被爆者の声を聞けるいい機会だ。自分の国にメッセージを持ち帰りたい」

最終日には核兵器のない世界の実現に向けてできる具体的なアクション・プランを発表することになっています。

ツアーは2030年までに4回行われます。

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