林芳正官房長官は26日、9月の自民党総裁選について「どう臨むか意向を固めつつあるところだ。しかるべく判断・決断したい」と語った。岸田文雄首相が不出馬を表明して以降、林氏が公の場で立候補に意欲を示すのは初めて。

国会内で記者団に答えた。林氏は同日、自身に近い岸田派(宏池会)の国会議員ら20人ほどと会合を開いた。

出馬表明の時期は日本列島に上陸する可能性がある台風10号の動きを踏まえて判断する。「(危機管理は)私の本分なので状況をしっかり見極めながらスケジュールを判断したい」と説明した。当初は27日にも記者会見を開く方向で調整していた。

林氏は1995年に参院に初当選し2021年に衆院にくら替えした。防衛相や外相などを歴任した。「苦楽をともにして仕事をしてきた仲間からたくさん励ましの言葉をもらっている。経験などを生かして仕事をすべきだという意見もある」と話した。

報道各社の世論調査で次の自民党総裁にふさわしい人の順位は低い。「政策・改革の方向をしっかり議論することで、国民の認知度が上がっていけばと思う」と強調した。

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