福島第一原子力発電所で中断されている燃料デブリの試験的取り出し作業は、再開を見通せない状況が続いている。

福島第一原子力発電所2号機では8月22日、「燃料デブリ」を事故後初めて取り出す作業に着手しようとしたところ、設備にミスが見つかり中断していた。
ロボットを格納容器の中に押し込む円筒状の棒を繋ぐ順番が間違っていて、このまま進めると引っかかったり、作業中に連結部が外れたりするおそれがあった。

東京電力は26日、「原因調査に時間がかかり、少なくともあすの再開は難しい」との見解を示していて、まだ再開が見通せない状況が続いている。

一方、福島県の内堀知事は26日の会見で再発防止を強く求めた。「速やかに原因究明を行い、再発防止対策を徹底的に講じていただきたい」と述べた。

この問題をめぐっては、齋藤経済産業大臣が東京電力の小早川社長に、8月末にも原因と対策を報告するよう求めた。

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