4月1日時点の都城市の推計人口が、4月としては13年ぶりに増加しました。県内で増加したのは都城市だけです。移住だけでなく、出生による人口増加も目指す都城市の取り組みとは。

(都城市 池田宜永市長)
「13年ぶりの人口増加を実現ということで、ご報告いたしたいと思います。」

都城市の4月1日時点の推計人口は15万9474人で、前の年と比べて1920人増加。進学や就職などによる転出が多い4月としては、2011年以来、13年ぶりに増加に転じました。

(都城市 池田宜永市長)
「『人口減少から人口増加へ』とフェーズを引き上げて、引き続き人口減少対策に取り組んでいきたいと思います。」

人口増加を後押ししたのが、都城市が力を入れてきた移住です。

昨年度、手厚い移住応援策を打ち出したことで、市の窓口を通じて移住した人の数は過去最高の3710人。前の年の8.5倍に上りました。

このうち、40代以下が83%を占めています。

(都城市人口減少対策課 新坂斉士さん)
「都城市が全国の方から移住先に選ばれたことをすごく嬉しく思っています。ゆくゆくは3つの完全無料化による子育ての『自然増』が上っていけば良いと思います。」

都城市は、昨年度から実施している子供の保育料や中学生以下の医療費、妊産婦の健診費用の完全無料化に加え、今年度から保育人材の確保に向けた支援策をスタート。保育所などへの就職や働く年数などに応じて、保育士に最大120万円を支給するなど、子育て世代の受け皿づくりにも力を入れています。

(都城市 池田宜永市長)
「最初は『社会増』というエンジンで動きながら、途中からは『自然増』も動き出せば、持続可能なかたちで人口が増えていくかたちに持っていけるのではないか。」

一方で、25日に発表された県内の推計人口は103万4230人。1996年の117万7407人をピークに減少傾向が続いていて、市町村別で4月1日時点の人口が前の年より増加したのは都城市だけとなっています。

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