宮崎県の河野知事が日南市を訪れ、地震被害の爪痕と復旧の状況を視察しました。

河野知事がまず視察したのは、国指定の名勝・鵜戸神宮です。8月8日の地震の影響で、参道にはおよそ20メートルにわたって割れ目ができ、灯籠7基が倒壊するなどの被害が出ました。

(鵜戸神宮 黒岩昭彦宮司)
「景観を大事にするということで、普通の工事ではないです。だからなおさら時間がかかります。」

続いて訪れたのは、日南市宮浦の国道220号。地震によって大小22個、総重量およそ84トンの落石が発生し、今も通行止めが続いています。

宮崎河川国道事務所によりますと、仮設の防護柵の設置などはすでに完了していて、斜面に残っている落石の撤去などが終わり次第、片側交互通行ができるようになる見込みだということです。

最後に、日南市役所で意見交換会が開かれました。高橋市長は、地震の発生以降、日南市内の宿泊施設の予約キャンセルがおよそ2000人に上っていることに触れ、河野知事に支援策などを講じるよう要望しました。

(宮崎県 河野知事)
「観光、宿泊、地域経済が大きな影響を受けたということをしっかり受け止めて、今後、その需要喚起策をタイミングを見ながら打っていく必要がある。」

河野知事は「南海トラフ地震臨時情報の対象となった他の県と連携しながら、国に支援を求めていくことも必要」とコメントしました。

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