斎藤健経済産業相は23日、9月の自民党総裁選の出馬へ意欲を示した。都内で記者団に「総裁選をめざす決心をした」と述べた。立候補に必要な20人の推薦人集めを始めており「それはやれます」と語った。小泉進次郎元環境相が30日に記者会見し出馬を表明することも分かった。

斎藤氏は岸田文雄首相が総裁選の不出馬を表明した14日以降、複数の議員から出馬要請があることを明らかにしていた。21日には訪問先のジャカルタで「熱い思いに応えられるか、自分の心に問い続けている」と話した。

衆院千葉7区選出で当選5回を数える。農相や法相などを歴任した。かつては石破派に所属したが現在は無所属で活動する。小泉氏とは当選同期にあたる。

小泉氏は政治資金問題を踏まえ「政治不信を払拭できる自己改革を進めなければいけない」と危機感を訴えてきた。推薦人20人の確保にめどが立った。菅義偉前首相は小泉氏を支持する考えを周囲に伝えた。中堅・若手の議員を中心に支援の声がある。

茂木敏充幹事長は23日、当選回数が少ない茂木派の所属議員が国会内で開いた会合に出席した。会合後、総裁選への出馬を要請されたと記者団に明かした。立候補を巡り「近々、自分としての決断をしたい」と発言した。

茂木氏は「夏は終わる。決断するのに十分な条件は整っている」と説明した。これまで立候補の是非に関し「夏の間に考える」と繰り返してきた。

総裁選を巡っては小林鷹之前経済安全保障相が19日に他の候補に先んじて立候補を表明した。石破茂元幹事長は24日、河野太郎デジタル相は26日に記者会見などで立候補の意思を示す。

9月12日告示―27日投開票の日程で争う総裁選は10人超の名前が挙がる混戦模様となっている。

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