兵庫県の斎藤知事はパワハラ疑惑を告発した元幹部が「うわさ話を集めたと発言した」と公にする一方、発言全体の記録については開示できないとしました。

ことし3月、兵庫県の元西播磨県民局長(60)が斎藤知事のパワハラ疑惑などの告発文を一部の報道機関などに配布し、県は「事実無根」として元局長を懲戒処分しました。

元局長は「事情聴取も十分にされていない」と主張していて、ことし7月に死亡しました。自殺とみられています。

斎藤知事は8月7日の会見で、告発文を「公益通報」として扱わなかったのは、内部調査の際、元局長が「うわさ話を集めたものと説明した」と発言の一部を公にしていました。

しかし8月20日の会見で、発言の根拠について問われると、「記録は存在する」と話したものの、「条例で開示できない」と述べました。

【兵庫県 斎藤元彦知事】(Q「うわさ話を集めた」ということだけは公の場で話しているが(根拠を示さないのは)おかしいのでは?)
「それは、あの。(元局長の発言)部分は時系列として必要だったので、(公にしたのは)適切だった」

斎藤知事は、百条委員会から記録の提出を求められた場合は「適切に対応する」としています。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。