【遺族代表謝辞 弦巻 克也 さん(85)】
「私たち遺族にとりまして、洋上での慰霊祭を催してくださったことで、『長良』と共に眠る父親の近くまで来ることができたことを大変ありがたく心からお礼申し上げます」

太平洋戦争中、アメリカの潜水艦に撃沈された軍艦『長良』の慰霊祭が先日、初めて天草市牛深町沖で営まれました。

これは、天草市社会福祉協議会が毎年行っているもので、『長良』が沈没して80年となった今年、初めて海上で開催。遺族など約20人が、3隻の船に分乗して沈没した現場を訪れました。

旧海軍の軽巡洋艦『長良』は80年前の1944年8月7日、長崎県佐世保市へ航行中、牛深沖約10キロでアメリカ潜水艦の魚雷を受けて沈没。乗組員583人のうち348人が亡くなりました。

慰霊祭には機関士の父・仁一郎さんを亡くした弦巻 克也 さん(85)ら3兄弟も参列しました。

【弦巻 克也 さん】
「どうしてこんなむごい戦争が起きたのか、絶対に今後、今の平和を維持していかなければならないと思ってます」

参列者は今も海底に眠る『長良』の真上から黙とうを捧げたあと、花やコメ、日本酒を手向け戦没者を追悼しました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。