岸田首相の不出馬表明を受けて、自民党総裁選に向けた動きが活発化しています。

最新情報について、フジテレビ政治部・若田部遥記者が国会記者会館からお伝えします。

岸田首相の退陣表明から一夜明け、閣僚が続々と出馬への意欲を示しています。

岸田首相は午前の閣議後、閣僚らに対して「総裁選に名乗りを上げることを考えている方もいると思う」と前置きしたうえで、「気兼ねなく堂々と論戦を行ってほしい」と述べました。

これを受け、新たに斎藤健経産相が意欲を示しました。

斎藤経産相:
「総裁選に出るべきだ」「出てほしい」「あなたしかない」みたいな連絡が数多く寄せられました。そういう声、真剣にお聞きしていかなくてはいけない。

また、河野デジタル相や高市経済安保相も出馬に意欲を示し、上川外相も「熟慮したうえで決断し、それを行動に移していく覚悟だ」と語りました。

一方、14日の退陣表明の舞台裏の一部始終が、FNNの取材で明らかになりました。

関係者によると、退陣表明は外部に漏れないよう、直前まで一部の幹部らに限定して管理されていたため、当日は、多くの首相周辺や官邸幹部が夏休み中で、連絡は会見の1時間半前でした。

そのため、休暇中、都外からあわてて新幹線に乗り、なんとか会見に間に合った関係者もいたということです。

また、岸田首相が会見で使うプロンプターという機材を設置する担当者も都外からあわてて会見場に向かい、なんとか間に合ったという状況でした。

まさにギリギリの調整で成立したサプライズ会見で、首相周辺は「攻めの撤退だ」と話しています。

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