制止されながら岸田首相に訴える、被爆2世の平野伸人さん㊨(9日午後、長崎市)=共同

岸田文雄首相は9日、長崎市で被爆者団体などの要望を聞いた際、声を上げて抗議する男性のもとに歩み寄って対話する場面があった。「厚生労働相に具体的な指示をした」などと2分間ほど会話し、最後には男性と握手して場を収めた。

首相は国の援護区域外にいて被爆者と認められていない「被爆体験者」と初めて面会し、救済要望を受けた。

その際、1人の男性が「首相聞いてくれ! 明らかに被爆者でしょうが!」と声をあげた。首相は男性に近づき「現実的な対応策をしっかりと考えていく」などと説明した。男性は首相に頭を下げて握手を交わした。

面会で首相は「政府として早急に課題を解決できるよう武見敬三厚労相に具体的な対応策を調整するよう指示をする」と述べた。

  • 【関連記事】岸田首相、長崎被爆体験者と初面会「合理的解決へ指示」

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。