熊本市役所、庁舎整備に関する市議会特別委員会の議論です。市は、本庁舎や中央区役所について建て替えの方針を示していますが、9日は議会の各会派がそれぞれの考えを明らかにしました。

熊本市は7月までに、市役所本庁舎は同じ中央区の『NTT桜町の敷地』に移転建て替えとし、現在本庁舎の中にある中央区役所については『花畑町別館跡地』に
単体で建て替える、いわゆる分棟の方針を明らかにしていました。

概算事業費はおよそ616億円でこのうち市の負担額はおよそ255億円としています。

9日は、市執行部がこれまでの議論を踏まえ作成した基本構想の最終案を発表。

市は今後30年の財政負担額について、建て替えの場合と現庁舎を設備のみ改修した場合とで比較すると「建て替えの方が、現在支出している民間ビルの賃借料がなくなり合併推進債も活用できるため100億円程度少なくなる」などとする内容を追加したと報告しました。

【大石浩文委員(自民党)】
「内容について承認できると判断している」

【高本一臣委員(熊本自民党)】
「会派としては正しい判断をする材料が乏しく、引き続きぎりぎりまで調査検討をしていく」

【西岡誠也委員(市民連合)】
「建て替えた方が市の負担が少なくなることが明らかになっている。
(建て替え)場所についてもOKと会派として確認した」

【浜田大介委員(公明党)】
「ベストではないがベターな選択ではという意見でまとまっている。
今後市民の理解が進むよう取り組んでほしい」

【上野美恵子(共産党)】
「市民への丁寧な説明責任を果たすとともに市民の意見を確認しながら一つ一つの
手続きを丁寧に踏むべきだ。(建て替え)場所も基本構想案も今の段階では認めるわけにはいかない」

【熊本市・三島健一政策局長】
「一つ一つを重く受け止めて今後しっかり対応していきたい」

市は9月定例議会に基本計画、基本設計、実施設計の委託関連予算案を一括提案するとしていて、次回の特別委員会ではその業者選定の方法などについて市が説明を行う予定です。

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