立憲民主党の枝野幸男前代表は9日、9月7日告示、同23日投開票の代表選に立候補する意向を表明した。国会内で記者団に「私なりの選択肢を示し、広く国民の皆さん、直接的には党員、サポーターの皆さんに問いたい。その思いから出馬を決意した」と語った。代表選に出馬の意向を明らかにしたのは枝野氏が初めて。21日にも記者会見を開き、具体的な政策などを発表する。
枝野氏は出馬に必要な推薦人について「20人以上の方に推薦をいただけるだろうということを期待できる状況だ」と説明。党内に「一度も総選挙を経ていない中で、また枝野氏が出るというのはおかしい」(ベテラン)との声が出ていることに関しては、「私もためらいの気持ちが全くなかったと言えばうそになる。そうした後ろ向き、内向きの議論以上に、今誰が先頭に立つことがより日本のためにふさわしいのか、ということを(基準に)選んでいただきたい」と語った。
枝野氏は2017年衆院選で旧民進党の分裂に伴い、旧立憲を旗揚げして野党第1党に導いた。21年衆院選では敗北し、責任を取って代表を辞任。今回の代表選では、枝野氏が顧問を務める党内最大グループ「サンクチュアリ」(約30人)の所属議員らから出馬を期待する声が挙がっていた。
代表選を巡っては、泉健太代表が立候補を検討しているほか、党内には若手や女性の出馬を期待する意見がある。【田中裕之】
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