閣議に臨む岸田文雄首相=首相官邸で2024年8月8日午前10時2分、平田明浩撮影

 林芳正官房長官は8日の記者会見で、岸田文雄首相が9~12日の日程でカザフスタン、ウズベキスタンの中央アジア2カ国とモンゴルの計3カ国を訪問すると正式に発表した。中央アジア5カ国(カザフ、ウズベク、タジキスタン、トルクメニスタン、キルギス)と日本の対話枠組みが20周年を迎えることに合わせて、9日にカザフで5カ国と初の首脳会合を開催。ウクライナ侵攻を続けるロシアの「裏庭」とも呼ばれる同地域で、日本の存在感強化を図る。

 日本の首相が中央アジアを訪問するのは9年ぶり。脱炭素や物流円滑化などの分野で経済協力を推進する。日本企業40~50社が同行する見通しだ。

 モンゴルへの日本の首相の訪問は8年ぶり。防衛協力の深化や、北朝鮮による日本人拉致問題の解決に向けた協力を確認する。

 岸田首相は9日の「長崎原爆の日」に開かれる平和祈念式典に出席した後、長崎から政府専用機でカザフに向けて出発する。【鈴木悟】

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