記録的な大雨で大きな被害が出ている秋田県由利本荘市を7日、鈴木憲和農林水産副大臣が視察した。副大臣は「強靭化(きょうじんか)して復旧を進める」と述べ、農家に寄り添う姿勢を示した。

鈴木農水副大臣が訪れたのは、由利本荘市西目町の松ノ木地区。田んぼのすぐ横を流れる西目川が氾濫し、大きな被害が出ている。

副大臣に直接状況を説明した農家は「田んぼにすごいごみが入っている。これから収穫するときに、機械がたぶん入らない。グラウンドの上に稲が生えているような状態」と訴えた。

農事組合法人・田高が所有する2.8ヘクタールの田んぼは、すべてで冠水や土砂の流入があった。出穂期を迎えているものの周辺が崩落し、水を入れることができない。三浦誠代表理事は、「やめようかなという農家も出てくるんじゃないかと心配している。早急に工事を進めてもらえるのかなというのは感じた。補償のほうもきちっとやってもらえるのかなと期待している」と話した。

鈴木農水副大臣は、「普通の復旧ではまた同じ箇所が同じように被災することになるので、そうしたことも踏まえて強靭化をして復旧していくことを考えるべきかなと思っている。来年も再来年も農業があるわけだから、もう一度この場所で頑張ろうと思えるように、われわれができることは最大限やらせていただきたい」と話し、「自治体と連携して、生産者に財政的な負担をかけないように努める」と農家に寄り添う姿勢を示した。

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