■北陸新幹線 新大阪までどうつなげるのか…大詰めの議論ようやく始まる

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北陸新幹線をどのように大阪までつなげるのか…その全貌がようやく判明した。

福井県の敦賀と大阪とを結ぶルートについて、国土交通省などが7日、詳細な案を与党の整備委員会に説明した。

与党の整備委員会・西田昌司委員長:詳細な駅位置・ルート、令和7年中の着工に向けたスケジュールについて、国交省と(建設主体の)鉄道・運輸機構から説明をいただきたい。

与党の整備委員会・佐藤茂樹委員長代理:いつも大事な議論をしているが、さらに大きな、しっかりとした議論をさせてもらって…。

大まかなルートの決定から7年以上…。北陸新幹線の全線開業に向けた大詰めの議論が、ようやく始まった。

■京都市にできる新しい駅の案は3つ 建設費は資産より大きく増え5兆円超えの可能性も

北陸新幹線の延伸について、国交省などは7日、「小浜―京都ルート」の詳細な案を、与党の整備委員会に説明。

それによると、福井県の小浜市の新駅を出発したあと、トンネルに入って京都府南丹市の山中を南下し、京都市に出来る新たな駅へ。

その後、京田辺市付近の駅を通って新大阪駅につなげる計画だ。

とりわけ、京都の新たな駅の候補として、JR京都駅の地下およそ50メートルに設置する案、JR京都駅南側の地下に設置する案、JR京都線・桂川駅周辺の地下に設置する案の3つが示されたということだ。

ただ、2016年に国交省が試算した建設費、2兆1千億円からは大きく増えて、3兆4千億円から3兆9千億円程度に。

将来の物価上昇を見込むと、4兆8千億円から5兆3千億円にまで膨らむ恐れがあると見込んでいる。

加えて、いずれの案でも工期は当初の15年から10年伸び、おおむね25年程度としている。

委員会終了後…。

与党の整備委員会・西田昌司委員長:京都新駅の優劣については、具体的に3案の中でどれだと、確定的に議論していない。(Q.建設費の増額について)できるだけ、安く効率よくできたらいいのはもちろんだが、(北陸新幹線は)まさに国策。『いくらまでならやるが、いくら以上になったらやらない』とか、そういう判断をすべきものではない。絶対やらねばならない。

一方、西田委員長は、石川県議会や日本維新の会国会議員団などが過去に検討していた、「米原ルート」への変更を求めていることについて、「机上の空論であり議論することはない」と一蹴。

委員会として、年内に詳細なルートを決め、来年度中の着工を目指すと話した。

(関西テレビ「newsランナー」2024年8月7日放送)

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