東京・霞が関の官庁街。奥中央は国会議事堂、奥左は首相官邸

内閣人事局は2日、国家公務員の働き方改革に関するアンケート結果を公表した。改革が十分かとの質問に「かなり」「どちらかといえば」も含め計61.3%が「実感がある」と回答した。

今後も仕事を続けるかとの問いは25.1%が「定年前に機会があれば辞めたい」、6.3%が「数年以内に離職の意向」と答え、いずれも前回調査より増えた。「定年まで勤めたい」は51.9%だった。

中央省庁は「ブラック霞が関」とやゆされる。国家公務員志望者は減少傾向で、離職者も後を絶たない。同局は結果を分析し、今後の改革に役立てる方針。河野太郎国家公務員制度担当相は記者会見で「改革が実施されていることがうかがえる。歩みを止めず、取り組みを進めたい」と述べた。

アンケートでは、中央省庁でのテレワーク希望者は80.8%なのに対し、実際に利用しているのは46.8%にとどまり、隔たりがあった。

働きがいについて「とても」「どちらかといえば」を合わせて58.0%が「感じている」とした。「働きやすい」と答えたのは「とても」「どちらかといえば」を合わせて61.5%だった。

アンケートは昨年11〜12月にインターネットで実施し、中央省庁と地方に勤務する計6万3148人から回答を得た。〔共同〕

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