8月9日の平和祈念式典で長崎市長が読み上げる「平和宣言」の骨子が発表されました。

長崎市 鈴木史朗市長
「79年もの間、人類が守り抜いてきた“核兵器を使ってはならない”との人道上の規範をこれからも守り続けることができるのか、被爆地は非常に強い危機感を抱いていることを表明」

ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や中東情勢が悪化する中、鈴木市長は「平和宣言」の中で核保有国と核の傘の下にいる国に核兵器廃絶に向け舵を切るよう求めます。

パレスチナ・ガザ地区での戦闘については、宣言でイスラエルの国名は「明示しない」考えです。

文言を検討する起草委員会では一部の委員から具体的な言及を求める声も上がっていましたが、鈴木市長は「包括的に記載し国際情勢への危機感を表す」としています。

宣言では23歳のとき被爆し50年前に亡くなった福田須磨子さんの詩を用いて核兵器の非人道性を訴えます。

また今年初めて岸田総理と面会する「被爆体験者」についても触れ、国に救済を求める予定です。

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