「GX2040ビジョン」の策定に向けて開かれた有識者らとの会合であいさつする岸田首相(左から2人目、1日午前、首相官邸)=共同

政府は1日、首相官邸でグリーントランスフォーメーション(GX)の政策を推進する有識者会議「GX2040リーダーズパネル」を開いた。岸田文雄首相は脱炭素電源や広域送電網について「民間投資を促進する制度対応や支援措置は年内に制度設計のめどを立てるよう検討してほしい」と関係閣僚に指示した。

1日の会議で政府はこれまでの有識者の議論をもとに論点をまとめた。再生可能エネルギーの拡大や原子力発電所の再稼働・建て替えなどに必要な投資促進、脱炭素電源の活用拡大や供給地点への産業集積、国際分野への対応など7点を挙げた。

首相は次回8月末に予定する会議で7点の課題に対し、検討のたたき台を示すよう求めた。政府は2024年末までにまとめる40年を見据えた国家戦略「GX2040ビジョン」や、次期エネルギー基本計画を策定する。

「制度的対応や予算要求を伴うものは会議の結論を待つことなく、スピード感を優先して検討を始める」と述べた。

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