東南アジア4カ国を歴訪中の自民党の茂木敏充幹事長は31日、シンガポールで脱炭素化に向けた水素活用事業の実証実験現場を視察し、GX(グリーン・トランスフォーメーション)推進に関する東南アジア諸国との連携に関し「日本の技術、ノウハウを活用できる」として連携を深めていく意向を示した。

茂木氏は水素の活用に関し「実証実験も進んだ段階に入っている」と指摘した上で、GXの実現に向け「水素も1つの手段だ。太陽光やLNGをどう活用するかの課題もある。様々な可能性に挑戦することが極めて重要だ」と述べた。

これに先立ち茂木氏は、シンガポールのウォン首相らと会談し、外交安保や経済、デジタル分野などで二国間関係を強化していくことを確認した。

会談では、シンガポールにとっても経済的に重要な中国や、北朝鮮などの地域情勢を巡っても意見を交わした。茂木氏は会談後、「経済面での中国の大きな力は無視できない」と述べた上で、ウォン首相らとの間で、中国が経済的威圧等の手段を用いることや、いわゆる債務の罠などに批判が出ている開発金融の問題なども含め、国際的なルールに基づく取引の重要性について議論したことを明かした。

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