ロシアを訪問中の鈴木宗男参院議員が北方領土の元島民による墓参をめぐり、ロシア側から「枠組みは破棄されている」と説明されたと明かしました。元島民からは冷静に受け止める声が聞かれました。

 「ロシア側の説明では2022年9月3日をもって(墓参の)協定の効力は破棄された」(鈴木 宗男議員)

 7月30日、ロシア外務省の高官などと会談した鈴木宗男議員。その中で、墓参の枠組みについてロシア側から「効力は破棄され、日本側にも伝えた」と説明を受けたと述べました。

 ロシア側はウクライナ侵攻後の2023年10月に鈴木議員に「墓参の枠組みは維持している」と伝えていて、日本側も再開を強く求めていました。

元島民は冷静「ウクライナとロシアの関係によるのでは」

 7月31日、北海道根室市では参議院沖縄・北方問題特別委員会のメンバーが視察に訪れていて、元島民らと意見交換をしました。

 墓参再開や教育の充実を求める声があがりましたが、今回の墓参の枠組み破棄については冷静に受け止めている様子でした。

 「ロシアとウクライナの関係が(今後)どうなるかによるのではないか。(元島民として)島に上がってお参りをしたい気持ちはよくわかる」(千島歯舞諸島居住者連盟 根室支部 角鹿泰司 支部長)

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