熊本県の木村知事と熊本市の大西市長が交通渋滞解消に向けたトップ会談を7月18日に開いた。。木村知事は「課題解決に向けたキックオフ」と述べ、短期的な施策から取り組む考えで一致した。

渋滞解消へ熊本県と熊本市がトップ会談

熊本県と熊本市のトップ会談は、6月に県が立ち上げた渋滞解消推進本部の取り組みの一つとして、県からの提案で実現した。主要渋滞箇所は2023年に県全体で283カ所、このうち熊本市は175カ所を占め、熊本都市圏の交通渋滞は長年の課題となっている。

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木村敬熊本県知事は「大きな課題解決に向けたキックオフになればと思う」と挨拶し、大西一史熊本市長は「トップ会談をきっかけに動き出したなという、機会にしたい」と述べた。

木村熊本県知事と大西熊本市長は非公開で意見交換を行い、県と市で連携して交差点の改良といった『短期的』な施策と、熊本環状連絡道路の新規事業化といった『中長期的』な施策に分けて取り組むなどの方向性を確認したということだ。

短期的な施策については、8月に行われる予定の県市調整会議で方向性を示し、2024年末までに具体的な施策をとりまとめたいとしている。

公共交通の利用促進や国への要望も

木村熊本県知事は「今までは知事と市長で腹を割って話したことは少なったと思う。この方向で県・市がやっていけばいいというのが、まず関係者で共有できたのが一番の成果」と、トップ会談の手ごたえを感じたようだ。

また、大西熊本市長は「自動車1割削減、公共交通を2倍にする、そして渋滞を半減させる、ということを大きな目標を県と市で共有して短期的、中長期的施策をそれぞれどんどん打っていく」と話し、「あまり大きなことは言えないが期待していただければなと」と、こちらもトップ会談に好感触だったようだ。

この他、7月18日のトップ会談では、公共交通の利用促進方法について検討すること、豊肥線の機能強化や熊本環状連絡道路の新規事業化を国に要望することでも一致した。木村知事は渋滞対策について、「周辺の市町村とのトップ会談も検討したい」と述べた。

(テレビ熊本)

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