16日、1時間40分以上にわたって行われた兵庫県の斎藤元彦知事の定例会見。
知事への疑惑は2024年3月に浮上しました。

県の元幹部職員が、斎藤知事によるパワハラ行為などの疑惑を文書で告発したのです。

真相究明に向け、議会は強い調査権限を持つ百条委員会を設置。

しかし、7月7日、証人として出席予定だった告発者の元幹部職員が「死をもって抗議する」という趣旨のメッセージを残し死亡。
自殺とみられています。

この事態を受け、県職員の労働組合が知事の辞職を要求。
さらに、自民党兵庫県連の会長も辞職を迫りました。

そして、死亡した元幹部職員が疑惑の根拠となる情報源などを記した陳述書の他、知事が自治体トップに酒をねだったとみられる音声データを残していたことも明らかに。

16日、会見に臨んだ斎藤知事。

陳述書や音声データについては「詳細を把握していない」とコメントを避けたうえで、自身への辞職要求が相次ぐ事態について、「ご指摘は真摯に受け止めさせていただきたい。一方で前回の選挙で多くのご負託を私自身いただきました。新しい兵庫県に向けてよりよい県政を目指していくことが私の責任だと考えています」と、辞職を改めて否定。

すると、記者から厳しい質問が相次ぎました。

記者:
相次いで多くの関係者から辞職の要求をされている中で、「真摯に受け止める」と話されていますが何を真摯に受け止めていらっしゃるんでしょうか?

斎藤元彦知事:
県政運営を今、文書問題で大変厳しい局面・状況にある。(Q.「道は険しい」とか「時間がかかる」とかこれまで会見に出ていて2カ月以上同じような回答。ほかに出てくる言葉はないのですかね?)ご指摘は受け止めますけども、私がやるべきことはポイントはやはりそこだと考えていますので、繰り返しになり大変申し訳ないがご理解いただきたい

記者:
元局長が「死をもって抗議する」と言ってお亡くなりになりましたが、何に対して抗議をしたとお考えでしょうか?

斎藤元彦知事:
元県民局長が亡くなられたことに対しては、心からお悔やみを申し上げたいと思っています。ご指摘の詳細は私自身も承知はしていません。大変残念です

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