日本維新の会の遠藤国対委員長は16日、パワハラ疑惑が指摘される斎藤元彦兵庫県知事に、自民党兵庫県連が、事実上の辞職を求めたことについて、「自民党の県議団は完全に他人事みたいにしているが『あなた方も製造者責任の一翼を担ってますよ』と申し上げたい。無責任体質すぎる」と批判した。
斎藤知事のパワハラなどの疑惑に対し、自民党兵庫県連会長の末松信介参院議員が14日の県連大会で、「大きな正しい決断をしていただきたい」と、事実上の辞職要求をしている。
斎藤知事が初当選した2021年の兵庫県知事選では、自民と維新が斎藤氏を推薦。自民は国会議員と一部の県議らが斎藤氏を推し、大半の県議が別の候補を支援する「保守分裂選挙」となった経緯がある。
自民の対応に遠藤氏は、「自分で推薦しておいて、今は他人事みたいに、そういう無責任でもいかんと思う」と苦言を呈した。
さらに遠藤氏は、斎藤知事に対しても「知事の『政策を前に進めるために先頭に立って頑張っていく』という言葉を聞いて、もっと自分の足元をクリアにすることを優先して、それから政策、政治的なことを発信するべきだ」と注文をつけた。
遠藤氏は「県民の皆さん方が信頼して任せようという気持ちがなければ、何をやっても無理。そのときはアウトだ」とも述べ、維新県議団に対し「真実をはっきりさせることが、優先順位は高い」と、早期の真相究明を求めた。
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