兵庫県の斎藤知事は16日の定例会見で、「県職員との信頼関係を再構築して県政を立て直したい」と述べ、知事としての職務を続ける意向を改めて明らかにしました。

また「パワハラ疑惑」を告発した元県民局長が、「地元のワインが話題となった時に、“まだ飲んでないので、お願いします”などと催促した」と記した陳述書が残していることについて聞かれ、次のように答えました。

「その件については、現在報道等で出ております。私自身も詳細を承知しておりませんので、現時点でそれに対して自分の記憶とか、そういったものが回答できないと言う状況です。これはもちろん、詳細が今後わかり次第、しかるべきはしっかりと回答していくということは考えています」

(Q.ワインについて会議で何かそういう場面があったということも含めて記憶にはないということですね?)

「どういった場面の話なのかっていう詳細を承知してないので、これから詳細が分かり次第、しかるべき場で回答させていただくというのが、コメントということはご理解いただきたいと思います」

(Q.実際にここ数年でワインが知事の手元に送られたというような事実はありますか?)

「そこは現時点では承知してませんが、そこも含めて詳細が分かり次第、回答させていただくという形になっております」


■死亡した元県民局長の陳述書には「ワイン」問題の記述も

斎藤知事をめぐっては、3月に西播磨県民局長だった男性(60)が様々なパワハラなどの疑惑を記した文書を配布。

当初、県は内部調査を経て文書は事実無根だととし、元県民局長は停職3カ月の懲戒処分を受けました。

しかし、その後一部が事実であることが分かり、強い調査権を持つ百条委員会が設置されました。

百条委には元県民局長も証人として出頭する予定でしたが、7月7日に姫路市内で死亡しているのが見つかっていました。

元県民局長は百条委員会に出席できない代わりに、パワハラ行為の情報源や具体的な日時・場所について記した陳述書を残していて、そこには視察先でワインを「飲んでみたい」などと、要求ともとれる発言をしたことについても記載されているということです。

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