兵庫県の斎藤知事のパワハラ疑惑を告発し死亡した幹部職員が、音声データなどを残していたことについて、斎藤知事は「詳細は承知していない」とし、改めて辞職も否定しました。

兵庫県の元西播磨県民局長(60)は、ことし3月に斎藤知事のパワハラや贈答品をねだるなどの疑惑を告発し、その後懲戒処分を受けました。

県は告発内容について「事実無根」としたものの、その後、真偽を確かめるために「百条委員会」が設置され、元県民局長は証人として出席する予定でしたが、死亡しました。自殺と見られます。

関係者によると、元県民局長は疑惑の根拠となる情報源などを記した陳述書のほか、知事が上郡町の町長に対し、「私も飲んでみたい」「折を見てお願いします」などと話し、知事がワインを求めているようにもとれる発言の音声データを残していたということです。

■斎藤知事会見 “酒をねだった”とみられる音声データ「詳細は承知していない」

これについて、16日の定例会見で斎藤知事は「詳細は承知していない」と繰り返し、改めて辞職も否定しました。

【兵庫県 斎藤元彦知事】「詳細が今後分かりしだい、しかるべき場でしっかり回答する。繰り返しになってしまうというご指摘は受け止めたいが、私自身が日々の仕事きちんとをやっていくことが責任の取り方」

次回の百条委員会は今月19日で、陳述書や音声データは遺族から百条委員会に提出されていて、現在、委員会の理事会で取り扱いが協議されています。

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