岸田首相は、アメリカでのNATO(北大西洋条約機構)首脳会議出席に続いて、ドイツで首脳会談を行い、13日午後、帰国の途につきます。
同行するフジテレビ政治部・門脇功樹記者の報告です。

一連の外交で岸田首相は「ヨーロッパとインド太平洋の安全保障は不可分だ」と訴え、「ロシアと北朝鮮の接近」「対中国」の危機感を共有する外交を展開しました。

NATO首脳会議で、岸田首相は「露朝協力の進展は深刻に憂慮すべき」「東シナ海の一方的な現状変更は認められない」と訴えました。

NATOが首脳宣言で、中国を「ロシアの決定的な支援者」と名指しで非難し、同行筋は「日本としては都合が良い」と評価しました。

岸田首相は「ロシアによるウクライナ侵略に関する、この中国の動きへの対応、さらには経済安保等についてドイツとのさらなる連携を期待しています」と述べました。

続くドイツ訪問も、ヨーロッパに接近する中国へのけん制がありました。

日独の首脳会談では、経済安全保障に関する新たな枠組みの創設で合意し、岸田首相は、中国の過剰生産問題など「対中国」での課題で一致点を探る外交を続ける考えです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。