定例記者会見に臨む経団連の十倉雅和会長=東京都千代田区で2024年7月8日午後3時36分、道永竜命撮影

 経団連の十倉雅和会長は8日の定例記者会見で、7日投開票の東京都知事選について「小池(百合子)さん、強いなという印象を持った。8年間の実績が評価されたことが大きかったと思う。少子化対策や都市としての国際競争力、都市防衛など課題が山積みだと思うので、ぜひ小池都知事のリーダーシップに期待したい」と述べた。

 また、都知事選と同日にあった東京都議補欠選挙について十倉会長は「注目していた」と言及。自民党が候補者を擁立した8選挙区中6選挙区で敗れたことについては「各選挙区で接戦だが競り負けている。やはりまだ政治資金の問題などが尾を引いており厳しい目がある」と指摘した。

 一方で、8日午後の東京株式市場で日経平均株価が一時4万1100円台を付け、取引時間中の史上最高値を更新したことについて、十倉会長は「4万円を超えたことは素直に喜んだらいいと思うが、一喜一憂しても仕方がない。本当に日本経済が強くなっての株高ではなく、為替の影響も含まれており、底抜けで喜ぶわけにはいかないと思う」と語った。【道永竜命】

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