愛知県豊田市を訪れ、人工衛星やAIを使って漏水調査の効率化を進める取り組みを視察する岸田首相(左)=8日午後(代表撮影)

岸田文雄首相は8日、愛知県豊田市の上下水道局などを視察した。水道管の漏水を検知するデジタル技術の導入を推進すると表明した。8月に改定する水道などのインフラ整備に関する水循環基本計画に盛り込み、来年度予算に反映する。

視察後、記者団に語った。同市上下水道局は人工衛星を活用して漏水検知の期間や費用をおよそ10分の1に減らした。首相はこうした技術を5年程度で全国に広める考えを明らかにした。

上下水道の重要施設や災害時の避難所などの水道管の耐震化について10月までに緊急点検を完了する方針も示した。「今年度内に全ての自治体において、上下水道耐震化計画の策定・更新を進めていく」と強調した。

豊田市を流れる矢作川で進めている官民連携の流域治水や水力活用の取り組みにも触れた。「全国展開して流域単位での観測データと予測データの共有を25年度中に実現するべく来年度予算に反映していく」と述べた。

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