愛南町の「紫電改展示館」のリニューアルを愛媛県が検討しているなか、県の担当者が4日、展示されている機体を調査し傷み具合などをチェックしました。

「紫電改」は太平洋戦争末期に使用された旧日本軍の戦闘機。1978年に愛南町久良湾の海底約40メートルで発見され翌年に引きあげられました。国内に1機しか現存しておらず、町内の紫電改展示館に保存・展示されています。

この展示館は開設から40年経過。愛媛県は老朽化のため建て替えを検討。担当者ら約10人は4日、紫電改の移動に向け機体の傷み具合などを確認しました。

調査には紫電改を製造した「川西航空機」を前身にする新明和工業の作業員があたり、ジュラルミン製の底板を外したりすき間から内部を目視したりして、腐食や損傷などの状態を丁寧にチェックしました。

新明和工業飛行艇技術部総括課・郷田雄志課長:
「我々の先輩が作り上げたものを我々が受け継いで、残していくことが一つあるという風に考えております。適切に必要な最小限の補修・補強を加えて、なるべくオリジナルの形を残していくことに主眼をおいて進めていきたい」

今回の調査では、胴体外側の板のほか内部の骨組みにも損傷が確認できたということです。県は調査結果をもとに機体の補修にあたり、新しい展示館への移設に備えます。

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