山崎拓氏(左)の政治資金パーティーで講師を務めた自民党の石破茂・元幹事長=福岡市中央区で2024年7月4日午後1時26分、城島勇人撮影

 自民党の石破茂・元幹事長は4日、福岡市で講演し、9月までに予定される党総裁選について「自民党の国会議員であれば、自分が総理になればどうするかは常に考えるべき」と述べた。一方、「都知事選、都議補選で同志が命がけで戦っているときに、『自分が、自分が』みたいな話はしない」とも述べ、実際に出馬するかについては明言を避けた。

 石破氏は同党の山崎拓・元副総裁が開いた政治資金パーティーで講演。派閥の政治資金パーティー裏金事件などで党への風当たりが厳しいことなどを念頭に「襟を正しておわびすべき点はおわびすべき」と指摘。「問題を先送りすれば国は滅びる。有権者を信じて、勇気と真心を持って真実を語る政治をやれたら望外の幸せだ」と力を込めた。

 山崎氏はこの日、党総裁選に石破氏が出馬した場合は応援すると明言。石破氏の憲法改正への姿勢などを高く評価し、「東アジアの安保情勢を見れば、防衛政策を極めた方が総理になるべきだ。総理候補として、いの一番に石破さんを推薦したい」と強調した。【城島勇人】

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