GX(グリーントランスフォーメーション)時代の天然ガスのあり方などを議論する、議員連盟が18日、国会内で設立総会を開き、顧問に茂木敏充幹事長が就任した。

「ポスト岸田」を目指す茂木氏にとって、秋の自民党総裁選に向けて、議員連盟の場を活用して支持拡大に繋げたい考えだ。

「GXにおける天然ガスの高度利用とeメタン(合成メタン)促進に関する議員連盟」の設立総会には、自民の国会議員18人が出席した。

会長には、梶山元経産相が就任し、茂木氏は顧問を務める。議連の設立過程で、茂木氏を会長に推す声もあったが、自民党内などから「総裁選」に向けた動きとみられることを踏まえ、茂木氏はあえて議連会長には就任せず、自身の最側近で経産相経験者の梶山氏が就任することになった。

茂木氏は周囲に「天然ガスの活用とeメタンの活用は、エネルギーの安定供給と脱炭素を進める上で重要なテーマだ」と語るなど、GX分野は自身にとって関心の高い政策テーマだ。

議連では、2050年のカーボンニュートラルの実現までの移行期における脱・低炭素の取り組みを進めるエネルギーとして、二酸化炭素排出量が少ない「天然ガス」の活用やeメタンに関する技術開発・国内外における社会実装に向けた取り組みの推進を議論する。

自民党の派閥の政治資金問題を受けて、安倍派、岸田派など複数の派閥が解散する中、今後は議員連盟の枠組みを活用した足場固めがさらに活発化しそうだ。

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